足立区長へのメール

はじめまして。私たちは2007年2月から活動しています「軽度発達しょうがい足立

区の会」ニックネームを「ゆに~く」と申します(平成20年4月より団体名は「軽

度発達しょうがい足立区の会ゆに~く」となります)。早くご挨拶申し上げたい

とずっと思っておりましたが、もともと子育てと日常生活に苦労している者が集

まっているため、1年近くコツコツと準備に費やしておりました。この頃ようやく

微力とはいえ、一人ひとりの熱意により軌道に乗ろうとしている所と感じている

次第です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

私たちはLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症、アスペ

ルガー症候群などと言われる、いわゆる軽度発達障害(知的な遅れを伴わない発

達障害)があったり、またはその周辺の、人とうまく関われない、落ち着きが無

い、学び方が違う、または知的にも少し遅れが伴っているなどで困っている子ど

もたち、人たちと、その家族の会です。ありがたいことに、親でなくても、会の

趣旨に賛同し、彼らと家族を理解して支援したいというお気持ちのある方々が、

会員になってくださったり、また会に関わってくださっています。

 

今まで私たち親は、それぞれ悩みを打ち明けられる相手もなく、周囲から完全に

孤立していたに等しい状態にありました。

 

会は最初2人から始まりましたが、大変反響が大きく、現在会員は31人になりました。

 

2007年2月には、2月3日の、うめだ・あけぼの学園主催、あだち子ども福祉フォー

ラム、2月17日の足立区教育委員会主催、えじそんくらぶ代表高山恵子先生講演会

が開催され、これらが足立区の顔見知りの人たちと会って話す機会となり、私たちの会が
生まれるきっかけとなりました。

 

私たちは、特別支援教育始め発達障害がある人の支援など、国の政策が各自治体

で行われるようになると聞き、足立区の人たちと話がしたいと思い始めました。

これまで国家は大きくて遠い印象があり、何もできずにいました。しかしこれか

らは、身近な足立区に話を聞いていただけることになり、私たちの声が届きやすく
なるのではないかと感じています。

 

私たちは、足立区で、行政、福祉、教育、労働関係の方たちに私たちの話を聞い

ていただき、彼らが自信と誇りを持ってのびのびと生活できる支援環境の整備に

役立てていただくこと、親同士が足立区と周辺の情報を共有すること、会員と家

族が笑顔になれるように、暖かいつながりをつくることを目的にしています。

 

私たちは足立区にとてもお世話になっています。

3月には足立区障害福祉課に団体登録させていただき、4月から足立区障害福祉館

、ギャラクシティー地下2階の足立区青少年センターのお部屋を無料でお借りして

います。障害福祉課には手続きなどを大変親切におしえていただきました。

そのお陰で、毎月2回、平日と日曜日に定例会を行えるようになりました。毎回、

足立区の仲間と知り合い、集まれる場所ができました。

 

足立区長選挙の時の、近藤区長のマニュフェストでは、子ども重視の方針に私た

ちも共感し、誠にありがたいと思いました。また足立区の特別支援教育構想は大

変すばらしく、私たちもようやく希望が持てるようになってくるのではないかと

期待しています。

 

また、足立区教育相談センターにも、2月の会の発足当初から、何も分からない私

たちにとてもご親切にしていただいております。11月2日(金)には、西新井の青

少年センターでの定例会に、センター所長の菅谷様、特別支援教育係長の大山様、

特別支援教育係の高澤様のお三方がご参加くださいました。

 

そこで今年の足立区の特別支援教育についてのお話をお聞かせくださった後、ゆ

に~くの参加者の話を丁寧に聞いてくださいました。一同感激いたしました。菅

谷所長様が「保護者の話を聞くのは大切なことだ」とおっしゃり、ゆに~くの定例会
ご参加が実現したと聞き、私たちは幸せだと思いました。

 

私たちは今まで誰にも相談できずに、何年間も堪えてきた気持ちが、渦巻いてい

て噴出しそうになることもあります。これまで長い間、私たち親の話を聞いてく

れる人は、まだ数少ない専門医、カウンセラー、療育関係者くらいだったのでは

ないでしょうか。病院から一歩出た通常の生活の中での理解を、私たちはずっと

望んできました。「少しずつだが時代は変わっている」と感じました。

 

とても一日で結論が出るような話ではなく、本人も家族も子ども時代だけでなく

、大人になってからも一生関わっていくことです。教育相談センターからは「特

別支援教育構想を一生懸命作ったけど、保護者はこれをどう思っているんだろう

と、ずっと知りたかった」と言っていただき、様々な対策のお約束をいただきま

した。私たちは、「困っていても、どこにお願いしたらいいのかずっと分からな

かった。私たちの話は足立区の特別支援教育のためにお役立てくださいますよう

に」とお願い申し上げ、これからもご相談させてくださいとお願いいたしました。

 

●現在の定例会はこのように行っていますので、ご紹介させていただきます。

もしご参加いただけましたら、この上ない幸せです。

 

曜日:毎月第1木曜、第2日曜(または第3日曜)

(1~7日の木曜と、11~17日の日曜)

(長期休暇中と、3月、8月、12月はお休み)

時間:9:30~12:00

場所:西新井ギャラクシティB2

持ち物:水かお茶

内容:インフォメーション、その後自由に話す時間(情報交換や近況報告)

会員:保護者、支援者

カウンセラー:町田典子先生(麹町H.I.Mカウンセリング研究所、大田区相談員)

 

日曜日の場合、別室で子どもの遊びも行っています。

・子どもたち

・大学院・大学生(心理専攻など)、地域、高校生ボランティアが参加しています。

 

文教大学、未来大学、潤徳女子高校の先生に、「学生ボランティアさんの紹介」

をお願いできると助かりますが、なかなかつてが見つからず、苦労している所です。

 

●定例会の企画で勉強会も行いました。

第1回:11月2日足立区教育相談センターとの意見・情報交換会

 

●勉強会の予定

第2回:勉強会「ノースカロライナTEACCH視察報告会」

講師:(財)東京カリタスの家 子ども相談室 主任 向井 崇さん

日時:平成20年2月7日(木)10:00~12:00

場所:ギャラクシティ(3階研修室)

 

足立区教育委員会の後援をいただきました。

 

世界で最も進んでいるといわれる、行政、医療、福祉、教育、労働、家庭が連携

した米国ノースカロライナ州全体で行われている自閉症支援体制を、現地視察さ

れた向井さんから直接お聞きします。

 

近藤区長にもおいでいただければ誠に幸いです。

教育委員会、特別支援教育係、福祉課などにもご案内のメールをする予定です。

 

●現在、「3月26(水)足立区教育委員会主催、田中康雄先生講演会」の『託児』

を、特別支援教育係にお願いしましたところ、ご検討頂いている所です。

 

以上のような活動をそれぞれの家族第一に無理せず続け、いわゆる軽度発達障害

のある人たちだけでなく足立区で生活する人々が、来るべきインクルージョン社

会において、誰もが障害を持つ可能性があるという考え方の元、多様性を受け入

れて障害のある人と共に仲良く生活でき、個々に違う能力をのびのびと発揮でき

る豊かな社会の実現のため、区と協力関係を築いていきたいと願っております。

 

何卒宜しくお願い申し上げます。

 

■軽度発達しょうがい足立区の会 ゆに~く■

 

メール    minnaunique@yahoo.co.jp

HP http://www.geocities.jp/minnaunique/

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