シンポジウム:学びにくさを持つ子どもたちの進路

【シンポジウム:学びにくさを持つ子どもたちの進路】 2007年9月17日(祝) 主催:アットマーク国際高校
第1部 14:00~15:00 基調講演【思春期の子どもたちと、どう向き合うか】
諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)明治学院大学教授
第2部 15:15~17:00 パネルディスカッション 【学びにくさや対人関係に苦手意識を持つ子どもの進学】
司会:池田 聡子(かえつ有明中・高校 スクールカウンセラー)
パネラー:アットマーク国際高等学校 理事長
サンライズ学園(通信制サポート校)教師
東京国際学園高等部(通信制サポート校)広報
埼玉県公立中学校 教師
第1部 基調講演【思春期の子どもたちと、どう向き合うか】
思春期(おおむね小5~高2)は基本的に変である。
とことん悩んで大人になる大切な時期で 不安定になるのが普通、その時には親がしっかり安定していて欲しい。
不安定な時期にとことん悩めなければ不完全燃焼して大人になってから2次障害を起こす危険性がある。

男女共通の悩みは友達関係であるが、人間関係がHardなのは女子。傷ついた時に回復が遅いのは男子。

中学・高校は戦場である。(学校に通っているだけで大変)

友達は本当に必要か?一人が好きで孤独を愛している子には必要ないのではないか?
友達を作れない=自分は駄目な子と思ってしまう事の方が問題である、
自己否定的になるとダメージが大きくトラウマや二次障害を誘発する。

心のダメージを負った子どもへ大人が出来る事は自己否定しない様に認めて上げる事です。

”不思善悪” (善悪の判断で物事を決めない)
例 引きこもり5年→外出 カウンセリングルームで電車の中で思った事を話す
「乗客はみんなのほほんとしていて、自分はスゴク苦しんでいたのに、皆
殺しにしたいと思った。こんなに苦しんだ僕なら、皆殺しにしても神様は許して
くれる筈である」との理論を展開しました、その時あなたなら何と答えますか?
正解「そこまで苦しんだの、それほど辛い思いをしてきたのね」とまず話をよく聴く事から始める。
共感を持つ。しっかり気持ちを受け止めた上でそのエネルギーを他の目的に変化出来る様にサポートする。

本当の答えは自分の中にあるのだから、話を聞いてあげるだけで本当に自分のしたい事や目標を明確にする手助けとなる。

 しっかり伝えたい大事なメッセージを伝える時のポイント
普段と違う場所を設定して、いつもと違った言い方(感謝や誉める事から入り)お願い口調で伝える。
日頃のガミガミと注意している時の口調と同じ延長線上で言わない。
好きな食事をしたり、楽しい話をし気分がリラックスした上で、○○をこうしてくれたらお母さんはうれしいと伝えるとすんなり気持ちが届く。

第2部
司会の池田聡子氏から本講演会の趣旨説明
進路選択して進学したけど通えなくなってしまったりする現状を踏まえて、情報が少なかったのではないかと思い
公立中学校の先生のお話とサポート校・通信制の高校の取組みなどを紹介したいとの思いから講演を企画した。

現役公立中学校(埼玉 国語科)の教諭から現在の進路指導について
今は少子化の影響でどこでも良ければ、定員割れした公立高校を探して受験すれば高校へ進学出来る時代です。
ただ、送り出せば良いのか、本人に合った学校を指導出来たのかとても不安に思う事もあります。

 出来ない事(特性)を理解して進路指導しているかは、教師によって温度差があるのも現実です。

 進路指導はまず定員割れしそうな高校探しから初めています。 また、不登校枠を設けている高校もあります。

 不登校枠でも作文・面接は必ずあるので、それに対処する為特訓して受験に臨ませています。
(作文は名前だけ書く事から初めて、書いたものを写しても構わないので原稿用紙に慣れさせます。
面接は最初関わっているカウンセラーや担任などが行い、最後は校長か教頭など普段余りお付き合いの無い先生に
お願いして知らない方との会話の練習をしています)

今回参加された3校の通信制高校の取組みと特色を聴けました。 まとめてそれぞれ記載します。
こちらのまとめページを御覧下さい)

最後に司会者の池田先生から参加者の親の会代表2名に意見を求めました。
埼玉県 子供はさりげない支援を望んでいる。
作文を書けない事について、先生方に怠けていると見られたくないが、
大人になってから支援は無いから、手取り足取りの指導は望んでいない。
社会が変わって欲しい。

最後に池田先生より
問題を起こしてから対応するより、入学が決まった段階で事前に子供の特性を伝えて欲しい。

 

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