★「ADHDってなに？ 個性？障害？・・・・ 実力を発揮するためのゴールデンルールとは」
日 時：2007年4月28日 13：45～16：45（開場13：30）
講 師：高山 恵子（NPO法人えじそんくらぶ代表） 奥村 泰夫（学生企業家としても有名な方です）
いよいよ、ＡＤＨＤなどのある子に対する支援が、平成１９年度から本格的に全国の小中学校でスタートします。
中央教育審議会の委員でもある高山 恵子（NPO法人えじそんくらぶ代表）の講演と、ADHD的な要素を才能として活用している奥村さん、
そんな奥村さんを理解しすばらしいサポーターとなっている美由紀さん夫妻との鼎談を企画しました。
ADHDを才能として活して上手に付き合っていく生き方、パートナーとしてのかかわり方のヒントが満載です。是非ご参加ください！
第一部：13:45～15:15 講演 高山 恵子（NPO法人えじそんくらぶ代表）
休 憩：15:15～15:30
第二部：15:30～16:45 鼎談 高山 恵子、奥村 泰夫・美由紀夫妻
・はじめに あなたの人生に影響を与えた人がいますか？
（高山さんは幼稚園の先生と お婆様）
ADHDは覚えていられない＝わすれちゃう特性があるので、失敗しない日は無い（自覚）⇒人に助けを求める（サポーターを探す、育てる）
・軽度の発達しょうがいの問題
○見えにくいしょうがい（一見わからない）⇒虐待の誘発 ○能力のアンバランス⇒無理解、いじめ、努力不足と責められる ○発見の遅れ⇒2次しょうがいの併発
・軽度発達しょうがいは理解と支援で個性になる。
・日常生活で困っている事が無ければ障害ではないとWHO ICFで規定
（環境で個性になったり障害になったりする。自己理解：良い所を伸ばして不得意な事はあきらめる）
●ひとつの事に集中できない→ひらめき創造性（企画力） ●衝動性→実行力、行動力（実行機能） ●多動（エネルギッシュ、雄弁）
さらに才能へ発展する為に ワーキングメモリー（作業記憶）のしょうがいをカバーする体制を作りあげる
1:意思‥実行機能のスイッチ、目的の明確化 動機付け 自己の環境の認識。
2:計画立案‥スケジュール作成、見積もりが必要 何分で出来るか確認を取る。
3:目的遂行‥計画を実際に開始し維持し変換し中止する、もしくは指示‥開始し実行し中止する。
4:効果的行動‥自己の行動監視修正調整。
実行機能が働くようなサポート：
1.人格を傷つけない様に淡々と伝える 時間を知らせる（今○○分。）
他の事をしている場合「○○先にやった方が良いよね？終わったら次にこれ（優先事項）をしようか」と声をかける
（行動否定をぜす受容されている事で実行機能が働く）
2.優先順位が決められない。
3.嫌な事を忘れるために他の事をして癒される。
4.忘れるのが基本なので思い出すしくみをつくる（覚えていようと思わない）
叱責は自信喪失につながる×。セルフエスティームを高める（誉める）○
鼎談（ていだん 3人で話あう事） 高山 恵子、奥村 泰夫・美由紀夫妻で印象に残った発言
☆高山恵子さん
『高山恵子活用法』を周囲へ渡している 読みやすいA4 1㌻程度
・肩をたたいてもう一度 ・無視しているわけではない（気が付かないのです） ・こうすると良い ・配慮して欲しい点ｅｔｃ
★奥村 泰夫さん
サポートで良かった事（・放っておいてくれた・中学生時代 先生から得意な事だけやれと認めて貰った・観察して貰って認めて貰えると嬉しい）
嫌だった事（作業途中で声をかけないで欲しい。中断刺激があると集中が途切れてしまう）
人にアピール出来る長所を伝える。得意・不得意をアピールする。
☆奥村 美由紀さん
自分とした約束を忘れるのが許せなかった。時間にルーズ。忘れていただけとの説明が受容出来なかった。
⇒自分が変わる 観察 約束した時は本気→忘れている 以前は怒って責め相手を追い詰めていたと思う。現在は再度確認を取り実行して貰う。
過去は変えられない、変えられるところから変える。
無理しない（泣ける。訴える。休む） 身体も心も同じ、行きたくなければ休ませる。
色々な問題の洗い出し（どれだけ、出来る事と出来ない事を見つけられるか。行動特性の分類）
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
高山さんの活用法は担任の先生へのお願いにも流用可能と思いました。
奥村さんも得意不得意のアピールの重要性をおっしゃってたし、子どもが小さい内は親が書いて、
大人になった時に、自分でＭＹマニュアルが作成出来る様に成長してくれたら良いですね。
どの講演会へ参加しても何かしら得る事がありますが、実践となると・・・ほんとに出来る事からコツコツとのんびりやって行きたいと思います。
