品川区社会教育委託学級 全5回シリーズ「みんなちがってみんないい」

品川区社会教育委託学級 全5回シリーズ「みんなちがってみんないい」
第2回『ぼくのこと、わかって~世界に一つの個性~』明治学院大学心理学部 杉山恵理子先生

1.はじめに
わかる=理解って? 個性って何?
a人には自己表現の上手な人=理解されやすい人と
bわかり難い=理解されにくい人がいる。
bの人も心の底では判って欲しい人です。

気持ちを伝えたい時に受け止めてくれれば嬉しいですが、受け止めてくれないと
(怒)『もういいよ!』の構図が出来て、周囲がますます理解してくれなくなる。
人間が受け取って欲しいのは気持ち、受け取り方が違っていても信頼関係は築ける。
個性:その人らしさ、良い部分も嫌な部分も同居している自分全部
☆ワーク1 3分間で『あなたが子供に望む事』10項目箇条書き。
ワークの目的:欲求の棚卸し。節目に作成。

2.支援とは
Ⅰ:本来持っている力を引き出す事(要求水準を上げすぎない!)
出来ない→相手の期待に応えられない→自己否定・自己評価が下がる・やる気が出ない と悪循環に陥る。
Ⅱ:仲間外れにしたりされたりするのも必要な体験→子供時代はみんな外れていて、ここから人付き合いを学び取り、どのような集団が合うのかを探す為.
ライフサイクル上必要な体験をしてその人なりに成長していくこと→その人らしく(自我同一性の確立)が幸せに生きる事につながる。
幸せに生きるQOL(Quality of Life)生活・生命の質
幸せは本人が決めること。限られた人生の中で望む事が実現できた自己充足で満たされ幸せになれる。
☆ワーク2 自画像を描く(但し、顔以外の表現)
Ⅲ:自分らしく生きる
発達心理学の観点からは人生の岐路に葛藤して自己選択する事で自分らしさの確立や生き方が形成される
自分で決める・自分で選ぶ(充分に葛藤する時間を与えるのが重要)・結果は自分で引き受ける
(親はサポートをする。間違えた選択を責めずに自分で決められた事実を認めてあげる)

3.理解とは
他者を理解する為には? 理解する側の共感、 ?理解される側の自己表現が必要。
☆ワーク3 他者を理解してみる(自画像から相手が伝えたい事を想像して言葉にする。)

情動調律 相手の気持ちを汲みとり感情を同期しようとする行動 例・親が赤ちゃんをあやす→赤ちゃんが喜ぶ(赤ちゃん側の情動調律)
自己受容=I’m OK! 自分に価値があり生きていていいのだと思える感覚(乳幼児期に シュヴィング=『母なるもの』との体験から得られる)
『母なるもの』の態度 ただ共にあって、何を感じ、考え、欲しているのかを相手の身になって理解しようとし(共感)、
そして理解したところを解釈を与えずそのまま認め(≒完全な受容)応答によって伝える事(反射、明確化)さらにいつでも準備して控えている態度。

自分の事がわかる⇒相手に取って理解しやすい人間になる⇒相手に理解してもらえる⇒幸せになる。

☆ワーク4 あなたが子供に望む事・・・ひとつだけ

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